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中国で古くから愛されてきたセサミン

中国では大昔からセサミンが愛されていた!

抗酸化物質であるセサミンを含んでいるゴマには、とても長い歴史があります。
ゴマは今から6千年以上も前に、アフリカのサバンナ地帯で栽培されていたのが始まりと言われています。さらにそこから中国やインド、エジプトへと伝わっていったようです。
中国では、紀元前3千年頃の遺跡からすでに黒ゴマが出土されており、若さと健康を保つための穀物として大事にされてきたことが分かっています。
中国といえば、漢方や薬膳料理など、体質を根本的に改善する東洋医学の発祥地。副作用の少ない天然成分を摂取して体の中から健康になることで、中国の人々は自己治癒力を高めてきました。日本でも抗酸化作用を持つ成分として注目を浴びているセサミンですが、中国の歴史においてゴマは太古から愛されてきた食材だったのです。

中国でのゴマは貴重な種実であり妙薬

ゴマの歴史はとても長く、その使用方法は国によってさまざまです。ゴマの種子を食用として料理に使用するほか、ゴマ油を軟膏や香料、灯用として使用していた国もあります。ゴマは油脂が多いうえに香りがよく、殺菌力も強いとされていたので、そのまま食べる以外にもたくさんの使い道があったのです。
そして中国では、ゴマは貴重な薬として、また料理に欠かせない種実として重宝されていました。

貴重な妙薬として重宝されたゴマ

中国人によって書かれた世界最古の医薬書「神農本草経」という本では、ゴマは不老不死の妙薬として紹介されています。ゴマを食べれば筋肉が発達して内臓が潤い、また気力、知力が満ちて長寿となると評価されていたようです。ゴマに含まれているセサミンには、老化の原因となる活性酸素を除去し、若々しい体を作る効果があります。さらにストレスを軽減させ、うつ病などを防止し穏やかな精神状態を保ちます。そのようなセサミンの抗酸化作用が、中国の歴史のなかでずっと神聖視されていたようです。
実際に、中国では抜け毛や白髪など頭皮のトラブル、母乳が出ない悩みの解決にはゴマを食べるといいと考えられていました。ゴマに含まれているセサミンが、体内の活性酸素を除去して血液をサラサラにすることで、血を材料にしてできている母乳を出やすくしたり、頭皮へ栄養を届けて抜け毛や白髪を改善したりするからです。
これらの効果はセサミンの抗酸化作用によるものとして、現代の日本でも広まっているものです。セサミンは肝臓に蓄積した活性酸素を除去して、体内のサビつきを防いで若さと健康を維持する力があるので、日本ではサプリメントなどで毎日摂取している人が増えています。
大昔の中国の人々は、ゴマに含まれているセサミンの抗酸化力を、すでに見抜いていたのかもしれませんね。

料理にも必要不可欠なゴマ

古代の遺跡から黒ゴマが発掘されたように、ゴマは中国でとても貴重な食材とされてきました。中華料理には麻婆豆腐やチャーハンなど、ゴマ油を使用した料理がたくさん存在します。独特の良い香りを楽しみながら、セサミンを摂取できるゴマ油は長いこと中国で愛用されてきました。またゴマ団子や月餅など、中国にはゴマをたくさん使用したお菓子もあります。
料理やお菓子などにたくさんゴマを取り入れることでおいしく健康を維持する中国の伝統は、日本でも広く親しまれています。ゴマが中国発祥だと勘違いされやすいのは、このようにゴマを使用した料理やお菓子のイメージが強いせいかもしれませんね。

中国はゴマの輸出量・消費量ともに多い国!

中国におけるゴマの歴史はたいへん長いですが、さらに現代でも多くの人々に食べられ、また積極的に栽培、輸出されています。
世界のゴマ生産量は約450万トンですが、そのうち50パーセントを中国、ミャンマー、インドが占めています。日本はゴマを多く食べる国で毎年16万トンほどを輸入していますが、国内での生産量は100トン以下です。ゴマは栽培に手間がかかるうえ、収穫には大量の人手が必要とされるため、日本では人手不足などの原因で生産量がとても低いのです。そのため他国で生産されたゴマが多く流通しており、日本での自給率は0.1パーセント以下という状態です。
生産、消費ともに多い中国は、セサミンの効能にいち早く気づき、ゴマを重宝した長い歴史を持つ国と言えますね。体質を根本的に見直し、天然成分を多く見出して摂取してきた中国の人々の知恵はとても偉大です。中国の歴史に見習い、私たちも積極的にセサミンを日常へ取り入れ、病気やストレスに負けない体を目指しましょう。

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