胃で分解されないセサミンのちから
栄養素は腸まで届くのが理想
体内の活性酸素を除去し、若々しい体づくりをサポートするセサミン。セサミンの強みは、なんといってもその抗酸化作用を肝臓で発揮することができる点です。細胞を酸化させてしまう活性酸素は肝臓で生成されるので、その肝臓までしっかり届くセサミンはとても心強い存在です。
活性酸素を除去する力を持つ成分は、セサミン以外にも存在します。しかしながら、多くの抗酸化成分は胃で分解されてしまい、その抗酸化力が肝臓で発揮されることはありません。胃液で消化された栄養素は、私たちが活動するために必要なエネルギーに変わるので、胃での分解そのものはとても大事なことです。しかし抗酸化作用を持つ成分などは、胃で分解されず腸まで届くことでその効果が十分に発揮されます。「乳酸菌が腸まで届く」というヨーグルトの商品を目にする方は多いと思いますが、これも健康成分が消化されることなく、腸へきちんと届くことをアピールしたものなのですね。
セサミンはなぜ肝臓へ届く?
ゴマに含まれるセサミンは脂溶性で、胃液で分解されないという特徴があります。胃で消化されなかったセサミンは、門脈という部位へ吸収されます。この門脈とは、消化器官にある栄養素を肝臓へと運ぶ静脈のことです。セサミンの抗酸化作用が肝臓ではたらくのは、分解されなかったセサミンが門脈で吸収され、肝臓へ運ばれるからです。
そして肝臓に届いたセサミンは、肝臓を攻撃する活性酸素を除去し、肝機能を改善させます。不純物を分解させる役目を持つ肝臓が正常にはたらくと、悪玉コレステロールが抑制されて血液がサラサラになります。血行が良くなると動脈硬化や心筋梗塞などの病気を防げるほか、体のすみずみまで栄養素が行き渡るので、細胞のターンオーバーが促進されアンチエイジングにも効果があります。
また飲酒した際に発生するアセトアルデヒドを肝臓がしっかり分解できるようになるので、不快な二日酔いを防止することができます。
セサミンはサプリメントで摂取がおすすめ
セサミンはゴマに含まれているので、普段の食事でも摂取は可能です。しかしゴマはとても固い殻に覆われているため、体内へ吸収されにくい食品でもあります。ゴマ一粒一粒をよく噛み砕いて食べなければセサミンの摂取とはなりませんので、そのままの形よりも胡麻和えなどに調理した方が摂取しやすいです。ただし、ゴマはその成分がほぼ脂質でできているため、摂り過ぎには注意が必要です。セサミンの一日で必要な摂取量は10ミリグラム前後とされていますが、ゴマの食べ過ぎはカロリー過多の危険性があります。
食べ過ぎや献立を気にせず、効率よくセサミンを摂取する方法としてサプリメントをおすすめします。セサミンがしっかりと抽出されたサプリメントであれば、いつでも気軽に摂取が可能です。
きちんと肝臓へ届くセサミンは、習慣的に摂取し続けることで効果を発揮してくれます。効率よく長期的に摂取しながら、健康な体づくりを目指しましょう。