安心できる有機栽培のセサミンとは?
体に優しい有機栽培のセサミン
体をサビつかせる活性酸素を除去し、若々しい状態を保つセサミン。健康のため習慣的に摂取したいセサミンですが、その原料であるゴマがどんな環境で育ったものなのか、ちょっと気になりますよね。
食品の安全性が求められる昨今、原産国や製造工程を確認してから商品を購入する人も多いかと思います。口に入れるものだから、安心してセサミンを摂取したい。そんな人にオススメなのが、有機栽培のセサミンです。
お店で売られている野菜でも、「有機栽培」「オーガニック」といった商品をよく目にしますよね。無農薬、質の良い肥料で育った野菜は安心して食べられるうえに、栄養も満点です。ゴマも同じく、有機栽培であれば体への悪影響を心配することなくセサミンを摂取できるのです。
ここでは、そんな有機栽培のセサミンについて詳しくご説明します。
有機栽培って一体なに?
有機栽培が体に良いことは有名ですが、具体的にはどんな栽培方法を指しているのでしょうか。
本来、農業で使われる「有機」とは、微生物によって分解された有機廃棄物のことを指します。有機廃棄物は落ち葉や米ぬかなどを原料として作られ、農作物を育てる土に栄養を与える役目を持っています。これら有機肥料を使用した栽培法を、もともとは有機栽培と呼んでいました。
現在では、合成された農薬などを一切使用せず、自然の力だけで作物を育てる栽培法も含めて有機栽培と呼ぶようになりました。化学肥料や殺虫剤などを用いず、微生物の力によって育った作物はオーガニック食品などとも呼ばれ、その安全性とおいしさで人気を博しています。
有機栽培とセサミン
そもそもゴマのほとんどは海外産
それでは、セサミンの原料であるゴマの栽培事情はどうでしょうか。
私たちが口にしているゴマのほとんどは、海外からの輸入品です。ゴマはもともと暖かい地域で多く生産されており、アジアやアフリカ、中南米で収穫されたゴマが国内で多く流通しています。2006年のゴマの輸入量が約16万トンであるのに対して、国内で生産されたゴマの収穫量は100トンにも満たない状態で、日本のゴマ自給率は0.1パーセント以下とも言われています。ゴマは栽培に手間がかかるうえに多数の人手を要するため、国内のゴマ農家は深刻な人手不足に陥っているのです。
そのため有機栽培のセサミンを身近で探した場合、すぐ手に入る炒りゴマやゴマ油などは、海外で有機栽培されたゴマが原料ということになります。もちろん、厳しい審査をクリアして輸入されたゴマなので、外国産のものであっても安全性を過度に心配する必要はありません。
日本と海外では有機栽培の基準が違う
しかし、より信頼できる有機栽培のセサミンを購入するのであれば、国産のものが安心です。なぜなら、有機栽培の基準は国によって異なるからです。
日本における有機栽培の基準は、農林水産省が以下のように設けています。
1.堆肥(有機物を微生物が分解した肥料)等で土作りを行い、種まき又は植え付けをする2年以上の間、化学合成肥料及び農薬を使用しない土で栽培を行うこと
2. 種子や苗は、原則として有機のものを使用していること
3.DNA組み換えや放射線照射を行わないこと
4.一般品との混合や、薬品による汚染がないよう管理されていること
これらの基準を満たした農作物を「オーガニック」「有機栽培」という表示を付けて販売する場合、その生産者は登録認定機関の認証を受けたのち、「有機JASマーク」を付けることが義務付けられています。お店などで、このJASマークを付けた商品を見かける機会はよくあるのではないでしょうか。
上記の条件を満たして「有機栽培」と販売しているのはあくまで国内のみで、海外からの輸入品はこの限りではありません。
海外の農作物にも、有機栽培として販売されているものはたくさんあります。しかしその基準は国それぞれで、日本で決められた有機栽培の条件を満たさない作物でも「有機栽培」と表示していることがあります。有機栽培の認識は、海外と日本とでは基本的に異なっているというわけです。
より安全性に配慮するのであれば、JASマークの付いた国産有機ゴマを購入した方が良いでしょう。
有機栽培の国産セサミンは安心・安全
有機栽培のゴマと、一般のゴマとの大きな違いはその安全性です。国内で有機栽培されたゴマは、化学的に合成された農薬の使用や、遺伝子組み換えを行わずに作られています。
農業で用いられる農薬は、使用する種類や量に決まりが設けられています。そのため、農薬を使用したとしても人体や環境に大きな悪影響を及ぼす危険性はないとされています。しかし虫を殺すための薬なので、人間の体にとって良いものでないことに違いはありません。また一度農薬を使用した畑には、しばらくの間その薬が残留してしまうので、新たに実った農作物へも影響を与える恐れがあるのです。
有機栽培のゴマであれば、人体に害を及ぼすような農薬が使用されることがありません。また、害毒になる農薬を撒いた土を使用することも有機栽培では禁じられているため、自然に育ったゴマを摂取することができます。
同じく、有機栽培では作物の遺伝子組み換えが禁じられています。遺伝子組み換えは、不毛の地での農業を可能にしたり、低コストで栄養価の高い作物を育てたりすることを目的に行われています。しかし遺伝子を傷つけた作物は、人体の細胞に影響を与えて発がん性を誘発する恐れも持っているのです。有機栽培のゴマは遺伝子組み換えが行われていないため、発がん性物質を日常的に摂取してしまう、という危険性がありません。
日本国内で有機栽培されたゴマは、農林水産省が定めた基準を守っているのでとても安心です。
海外で有機栽培されたゴマの場合、日本では禁止されている有害な農薬を使用していたり、遺伝子組み換えが行われていたりすることもあります。たとえばアメリカでは、遺伝子組み換えを行った作物であってもその表示をする義務がありません。真実を表記するかどうかは各企業に委ねられているため、100パーセント安全とは言い難い状況です。
日本国内で栽培されたゴマであれば条件を守って栽培されているため、ストレスを感じることもなくセサミンをじゅうぶんに摂取できます。
有機栽培のセサミンはどうやって選べばいいの?
セサミンはゴマに含まれている成分なので、毎日のゴマ料理からはもちろん、サプリメントで効率よく摂取が可能です。大切なのは、その原料が国産で有機栽培であるかを確認することです。
特に、セサミンのサプリメントは国産であることにこだわっている商品も多く存在します。ゴマが有機栽培されている様子をホームページなどで公開しているメーカーもあるので、自身が納得できるサプリメントを探してみましょう。
もちろん、有機栽培されたゴマを料理に使用してもセサミンは摂取できます。国産のゴマは量が少ないため輸入されたゴマと比較すると高価ではありますが、そのぶん香りや味は格別です。セサミンは硬い実の中に含まれているので、調理の際にはすり潰したりするなどして殻を砕くことが大切です。毎日の料理を工夫して、おいしくセサミンを摂取しましょう。
毎日続けるなら国産の有機栽培セサミン
国内で流通しているゴマは大半が外国産ですが、いずれも厳しい審査をクリアしたものばかりです。そのため、通常栽培であっても有機栽培であっても、過度に安全性を心配する必要はありません。
しかし、「せっかく健康のためにセサミンを摂取するなら、高い安全性を求めたい!」という人も多いはず。有機栽培のセサミンなら、体へ悪影響を与えることなく有効成分だけを摂取することが可能です。
外国産の有機栽培は、日本における有機栽培の定義とは異なるので注意が必要です。より信頼できるセサミンを求めるのなら、国産の有機栽培ゴマを選びましょう。農薬や遺伝子組み換えなどの悪影響を心配することなく、安心してセサミンを体へ取り入れることができます。